1999年のこと 11

おしっここいて、
直線の真ん中ぐらいのスタンドからレースを観る!
ゲット入りを嫌がる馬はいない。
すんなりゲート入り。


一斉にスタート!
「あっ!1頭出おくれたー!」


なんと2番人気の内田博幸がスタート失敗!
人気どころなのでため息混じりの声があがる。
1番人気の逃げ馬はスタートを決め
いつもどうりの先頭に。
「よっしゃー!いいぞ!ライバル1頭脱落だ!」
対抗の的場文男は定位置の中段に。
ペースも競りかける馬もいなく
ゆったり平均的!
2番人気内田博はかなり離れたシンガリ。
3コーナーから4コーナーにかけて5番手の的場がしかける!
先頭の1番人気がさらに引き離す!
内田博シンガリのまま!

 

Гいける!的場まくり上げろ!」

 

直線を向いても1番人気の馬が3馬身引き離して先頭。
的場が4頭一段の2番手集団を外から競りかける。


そして左ムチがうなる!


抜けたっ!先頭の馬に並ぶ。その内から石崎隆之が迫る!

Гどっちでもいい!そのまま!そのままっ!」

1番人気先頭のままゴール!
「よっしゃー!」
態勢は微妙だがすんなり掲示板にあがった!
馬連8倍に2000円
16000円しかも1点買で!
1レース目から、幸先いいー!


後ろから肩を叩かれ、紙コップビールを渡された。
もちろん川上さん!仕事が早い!
川上さんも枠連1点買いで500円購入。
場内に確定払い戻しが映し出された。
なんと!
馬連800円
枠連820円
枠連の方がついてるー!
川上さんにっこにこ!

「さすがですねー!いただきまーす!!」
紙コップで乾杯!
有馬の暗闇からわずかな光が
射し込んだ気がした平日の午前11時。
からっぽの胃袋にビールがしみるぅ~

 

 

地球最後のGIまであと7レース
つづく