1999年のこと 2

一斉にスタート!!

今年の有馬は14頭立て。
俺にはスペシャルウィークしか
見えないけどね。
そのスペシャルウィークは、
なんとっ最後方から14頭を見ながらの競馬。
好敵手グラスワンダースペシャルウィークから
四頭前に位置どり。

まぁいい

グラスワンダーを見ながら
いわばマークする形でレースを進められる。
流石天才武豊
レースは2500メール。
だいたい2分30秒ぐらいで走りきる。

ペースはゆっくりとした流れ。
ペースがゆっくりとってか遅い。遅すぎる。
一番うしろで大丈夫なのかっ? 焦るわたくし。

ペースがゆっくりなら前々でレースを
進めた 馬が有利なんや。
直線を迎えても前方でゆっ くり走って来たから
十分にスタミナを残してスパートをかけられる…
俺のスペシャルウィークは最後方

『大丈夫なんかい…武豊はん…』
このセリフを何回つぶやいたことか…

第3コーナーのカーブで前にいた
グラスワンダーが遅すぎるペースに
たまらんっと言わんばかりに
まくりぎみにラストスパートをかけ
天才武豊もそれを追いかけるように、
スパートっ7頭ぐらいごぼう抜きっっっ
手応え十分だぁっ

『きたっやはり天才やっ!!』

第4コーナーを曲がり 直線を向いて
グラスワンダーに、
せりかける武豊の左ムチがうなるっ 。
2馬身前のグラスワンダーに、
外側からスペシャルウィーク
さらに内にもう一頭いるが関係ないっ
相手はグラスワンダーのみ
勢いはスペシャルウィークがまさっている。
残り50メートル
グラスワンダーにならんだ!!

首の上げ下げ…
しぶといグラスワンダー
でも勢いは完全に
スペシャルウィークだぁぁぁ~!!

つづく